フォーバルは2007年4月18日、モバイルおよびセキュリティ分野の事業を強化すると発表した。

 具体的には、社内に「セキュアソリューションディビジョン」を創設した。新部門がまず始めるのが、モバイル分野におけるPKI(公開鍵認証基盤)である。

 同社によると、従来からモバイルにおける電子署名や認証技術はあるものの、携帯電話本体内に電子証明書を格納できない、電子署名ができない、パブリック認証局の電子証明書が利用できないといった問題があったという。

 今回フォーバルは、上記の課題を解決するサービスとして「FC-mGate」を開発、同社のグループ企業であるフォーバルクリエーティブを通じて販売する。FC-mGateを構成するのは、携帯電話機用の電子署名用アプリケーション・ソフトウエア、電子署名データ転送用インタフェース、業務システム連携ASPインタフェースの3つである。同サービスを使うことにより、既存の電子申請や電子申告、電子入札システム、財務・会計システム、稟議・承認・決裁システムなどに大きな改修作業を必要とせずにモバイル対応にできる。当初の対応機種は、NTTドコモの「D903」「F903」「D703」の3機種となる。

 フォーバルの渡辺秀明執行役員兼セキュアソリューションディビジョンヘッドは今回の新サービス開始にあたり、「携帯電話機は電子マネー対応でお財布になった。次は印鑑あるいは実印にもなる」と表現した。