米Adobe Systemsは米国時間4月16日，ビデオ再生ソフトウエア「Adobe Media Player」を発表した。「Flash」アーキテクチャをベースにしたデスクトップ・アプリケーションで，「Webで使われているほとんどの主要ビデオ・フォーマットをブラウザ以外で視聴できる」（同社）。
Adobe Media Playerは，より高画質のFlashコンテンツを再生でき，ビデオをダウンロードしてオフラインで視聴することが可能。関心のある番組を見つけたり，フルスクリーンで再生したり，ワンクリックで格付けしたりできるほか，「Favorites」機能ではお気に入りのテレビ番組やビデオ・ポッドキャストの新しいエピソードを自動的にダウンロードできる。クロスプラットフォーム対応で，RSSやSMILなどの業界標準をサポートする。
コンテンツ・パブリッシャは，オンデマンド・ストリーミング，ライブ・ストリーミング，プログレッシブ・ダウンロードなどの各種配信方式を選べる。視聴者に合わせて動的に広告を組み込んだり，ブランドやテーマに応じてルック・アンド・フィールをカスタマイズしたりできる。様々な広告形式を導入でき，オンラインとオフラインともに許可を得た上で視聴動向の分析データを収集することが可能。
ストリーミング・コンテンツの暗号化といった様々な保護オプションの提供も予定しているという。
また同社は，「Flash Media Server」の導入と活用を支援するプログラム「Flash Media Solution Provider（FMSP）」を同日発表した。プロ向けストリーミング技術のプロバイダとパブリッシャからなるコンソーシアムを結成し，ライブやオンデマンドのFlashストリーミング配信を行いたいコンテンツ企業に各種サービスを提供する。
