IPA(情報処理推進機構)の情報処理技術者試験センターは4月16日、前日の15日に開催した春期情報処理技術者試験について、応募者数と受験者数の速報を発表した。「ここ数年応募者の減少が止まらない」(IPA広報)という同試験は今回、前年同期比で2万4669人応募が減った。開催された8つの試験のうち、増加したのは2つだけだった。

 特に減少が目立ったのが、ユーザー企業の利用部門で情報化を推進する担当者向けの「初級システムアドミニストレータ試験」だ。応募者は前年同期比1万1277人減の5万1715人だった。IT業界に対する学生の不人気が現れ、学生の応募が減少した可能性もある。また昨年春期から新たに加わった「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」の応募者は4926人減り、2万4477人だった。

 応募者が増えたのは、組み込み系の「テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)試験」が前年同期比507人増の5420人、システム監査技術者試験が同じく76人増の7091人。IPAでは受験者や応募者のプロファイルの詳細を、5月11日・6月11日の合格発表と同時期に公表する予定だ。

■変更履歴
記事公開時は「初級システムアドミニストレータ試験」の減少に関してIPAのコメントとしていましたが、IPAはこうしたコメントを出していません。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2007/4/17 11:30]