米Broadcomは米国時間4月13日,米QUALCOMMを相手取った新たな訴訟を起こしたと発表した。業界標準策定の取り組みにおけるQUALCOMMの行為がカリフォルニア州法に違反しているというもの。

 違反行為として指摘した例には,QUALCOMMがH.264標準に関して標準化団体に特許を公表する義務を怠ったこと,802.20標準に関して同社との関係を隠した上で作業部会メンバーを採用したことなどが含まれる。

 またBroadcomは,QUALCOMMが同様の不正を携帯電話,ビデオ,モバイル・ブロードバンドといった複数の技術および団体において行ったと述べている。

 Broadcomはこれらの行為が詐欺,契約不履行,カリフォルニア州不当競争法違反にあたるとして4月12日,オレンジ郡のカリフォルニア上級裁判所にQUALCOMMを提訴。不正利得の返済,補償的および懲罰的損害賠償などのほか,QUALCOMMが携帯電話,ビデオ,モバイル・ブロードバンドの一部特許について,Broadcomおよびその顧客に対して強制できないよう,恒久的差し止めを求めている。

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