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RHEL5互換のCentOS 5が公開,構成の違いが明らかに

インストール時に7種類のパッケージ構成から選べる

2007/04/13
畑 陽一郎=日経Linux
写真1 CentOS 5のデスクトップ。「Kdump」や「SELinuxトラブルシューター」などの新規アプリケーションが追加されている。Kdumpはあらかじめ確保したメイン・メモリー領域にクラッシュ情報をカーネルが書き込み,保存する機能。SELinuxトラブルシューターは,セキュアOS機能「SELinux」に起因するアプリケーションのトラブルを解決するためのGUIツールだ
写真1 CentOS 5のデスクトップ。「Kdump」や「SELinuxトラブルシューター」などの新規アプリケーションが追加されている。Kdumpはあらかじめ確保したメイン・メモリー領域にクラッシュ情報をカーネルが書き込み,保存する機能。SELinuxトラブルシューターは,セキュアOS機能「SELinux」に起因するアプリケーションのトラブルを解決するためのGUIツールだ
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写真2 CentOS 5のインストール画面。デスクトップやサーバー向けのパッケージ群を選択可能
写真2 CentOS 5のインストール画面。デスクトップやサーバー向けのパッケージ群を選択可能
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写真3 ユーザーごとのプロファイルを編集しているところ
写真3 ユーザーごとのプロファイルを編集しているところ
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写真4 設定したユーザー・プロファイルの内容(ユーザー名hatajava)
写真4 設定したユーザー・プロファイルの内容(ユーザー名hatajava)
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 The CentOS Projectは2007年4月12日,商用のRed Hat Enterprise Linux 5(RHEL5)のソース・コードを用いて独自にビルドしたLinuxディストリビューション「CentOS 5」を公開した(写真1)。

 CentOSは,RHELとアプリケーションの互換性があることから人気が高まりつつある,フリーのLinuxディストリビューション。公開されているRHELのソース・コードから,Red Hat社が知的財産権を持つ商標などの部分を取り除いて開発・提供されている。3月14日(米国時間)のRHEL5の発表から,約1カ月遅れで公開にこぎつけた。

 CentOS 5は,RHEL5のソース・コードがベースとはいえ,インストール時にあらかじめ用意されているパッケージ構成は異なる。RHEL5には,用途や規模により4種類のパッケージ構成が用意されている。サーバー向けは2種類あり,「Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform」と「Red Hat Enterprise Linux」である。デスクトップ向けも,「Red Hat Enterprise Linux Desktop」と「Red Hat Enterprise Linux WS」の2種類がある。RHEL5では,インストール時に入力した「インストール番号」(キー)により,インストールされるパッケージ構成が上記4種類のいずれかになる。

 一方,CentOS 5ではキーが採用されておらず,インストール時に7種類のパッケージ構成から選べる(写真2)。選択肢は,「Desktop - Gnome」,「Desktop - KDE」,「Server」,「Server GUI」,「仮想化」,「クラスタリング」,「ストレージクラスタリング」だ。それぞれの選択肢は排他的ではなく,例えば,Desktop - GnomeとServer GUIを同時に選択できる。インストール時にCentOS独自の外部レポジトリを追加する「Packages from CentOS Extras」も指定できる。

CentOS 5の新機能

 従来版(CentOS 4)と比較すると,CentOS 5には主に以下のソフトあるいは機能が追加された。(1)仮想化ソフトXenとその管理ソフト,(2)3次元デスクトップを実現するCompizとAIGLX,(3)ユーザーのプロファイル管理機能,である。

 仮想化ソフトXen(バージョン3.0.3)では,既存のOSに変更を加えなくてもそのまま動作する完全仮想化と,専用のゲストOSが必要なもののより高速に動作する準仮想化,の両方が利用できる。管理ツールの「Virtual Machine Manager」を使ってゲストOSを作成・利用できる。

 3次元デスクトップはFedora Core 6などで利用できるものと同等である。

 ユーザーのプロファイル管理には「プロファイルエディタ」(コマンド名は「sabayon」)を用いる。sabayonコマンドは,「User Profile Editor」というGUIを備えており,ユーザーごとに提供するデスクトップを設定できる(写真3写真4)。

 また,インストール時にクラスタ作成用のパッケージ群を選択できるようになった。通常のクラスタかファイル・クラスタを選択できる。いずれもGFS2(Global File System 2)を用いる。

 主なパッケージのバージョンは,カーネル2.6.18-8.el5,glibc 2.5,gcc 4.1.1である。統合デスクトップ環境はGNOME 2.16もしくはKDE 3.5を選択できる。サーバー・アプリケーションは,Apache 2.2.3,MySQL 5.0.22,PostgreSQL 8.1.4,php 5.1.6,Samba 3.0.23cなどである。

 CentOS 5には,プロセッサの種類に応じて,インストール・メディアが分かれている。x86互換の32ビットCPU用向け(i386)と同64ビットCPU向け(x86_64)がある。Webサーバーもしくは,BitTorrent経由でISOファイルをダウンロードできる。CD-ROM版は6枚(もしくは7枚),DVD版は1枚で構成される。
 
 ちなみに,日経Linux2007年5月号の新入門連載「まるわかりサーバー構築」にてCentOS 5のインストール・ガイドを掲載している。5月8日発売の日経Linux2007年6月号の付録DVDにはi386版を収録予定。

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