携帯情報端末「BlackBerry」の開発製造元であるカナダのResearch In Motion(RIM)社は現地時間4月11日,2007年第4四半期(2006年12月~2007年2月)と通期の決算速報を発表した。第4四半期のGAAPベースの純利益は1億8790万ドル(希薄後の1株あたり利益は99セント)。前年同期の1840万ドル(同10セント)から大幅な増益となった。株式報酬費用の490万ドルを除く調整後の純利益は1億9280万ドル(同1ドル1セント)。売上高は9億3040万ドルで,前年同期の5億6120万ドルから66%の増収となった。

 売上高の内訳をみると,携帯情報端末が73%,サービスが19%,ソフトウエアが3%だった。同期はBlackBerryの加入者が102万人増加し,総加入者数が800万人に達した。通期でみると,純利益は6億3400万ドルで前年の3億8210万ドル(希薄後の1株あたり利益は1ドル96セント)から,6億3450万ドル(同3ドル33セント)に増加。売上高は30億ドルで前年の21億ドルから47%の増収となった。出荷した携帯情報端末の数はおよそ640万台に達している。

 RIMの共同最高経営責任者であるJim Balsillie氏は,「通期で30億ドル以上の売上高を達成し,第4四半期だけで100万人を超えるBlackBerryの加入者を獲得したことを喜ばしく思う」とコメントしている。同社の今後の業績見通しによると,2008年度第1四半期(2007年3~5月)は売上高として10億2500万~10億7500万ドル,GAAPベースの希薄後の1株あたり利益として99セント~1ドル7セントの範囲という。500万ドルの株式報酬経費を除いた場合,1株あたり利益は1ドル1セント~1ドル9セントの範囲になると予想。BlackBerryの加入者数は,112万5000~115万人増を見込む。

発表資料へ