サークルKサンクスの子会社、ゼロネットワークスが提供するATMサービス「ゼロバンク」において、4月11日の13時41分から21時51分まで、愛知県および岐阜県のATM1279台が利用不能になったのは、銀行側のホスト機とATMを結ぶ中継機の障害が原因であることが明らかになった。

 中継機は、ATMの運用管理業務を請け負う日本ビジネスオペレーションズが管理するもの。同社によると「中継機のソフトウエアにおけるバグが原因。直前にソフトを改修したわけでもなく、詳しい原因は調査中」という。

 今回障害が発生したのは、岐阜県に本店を置く地方銀行の大垣共立銀行が幹事銀行としてサークルKサンクスに設置しているATM。中継機は、ATMと大垣共立銀行のホスト機を結び、通信制御や各ATMの稼働状況の監視する機能を備える。「このシステム専用のもので、一般でいうゲートウエイ機能とサーバー機能を提供するもの」(日本ビジネスオペレーションズ)という。

 ゼロバンクは、三重県や関東圏でそれぞれ異なる幹事銀行が運営しているものを合わせて、全体で約2500台のATMを設置している。今回はそのうちの約半数に当たるATMに障害が発生した。また、大垣共立銀行が設置するATM全体としては、7割弱に相当する。