マイクロソフトは4月11日,ソフトウエア開発者やシステム管理者向けにWebサイトで技術情報を提供する活動を強化すると発表した。オンライン情報サイト「TechNet」や「MSDN」で,セミナー動画を無料配信する「Webcast(ウェブキャスト)」を充実させるほか,「MSDN Magazine」「TechNet Magazine」の日本語版掲載も迅速に公開する。

 米Microsoftは既に,年間200種類以上のセミナーのWebcastを提供しており,Webcastを視聴した開発者の総数はのべ20万人に及ぶという。マイクロソフト日本法人もそれにならい,「TechEd」「Microsoft On」「IT Pro道場」といったオフラインで行ったカンファレンスの講演を録画したWebcastや,新製品の技術的な特徴を同社社員が解説するWebcastを配信する。動画配信には同社のYouTube対抗サービス「soapbox」を使用し,Webページに動画を張り込むなどして,分かりやすくWebcastを行うという。

 マイクロソフトでは従来から,技術者向けの情報誌「MSDN Magazine」「TechNet Magazine」の日本語版をWebで公開しているが,最近は英語版公開から日本語版公開までのタイムラグを,1週間にまで短縮している。なおTechNet Magazineには現在,「Windows Internals」の著者であるMark Russinovich氏(氏が経営していたSysinternalsがMicrosoftに買収されたことにより,現在はMicrosoftのテクニカル・フェロー)が,Windows Vistaのカーネルに関する詳しい解説を連載している。