NTTコミュニケーションズは2007年4月11日、インターネット接続サービス「OCN」で、パソコン向けの迷惑メール対策「ポート25ブロッキング(OP25B)」を始めると発表。7月に運用を開始する。

 ポート25ブロッキングは、プロバイダーが設置しているメールサーバー以外のサーバーを使って送信しようとするメールを遮断する技術。この仕組みを導入すれば、迷惑メール業者がメールサーバーを勝手に立ち上げることができず、迷惑メールの流通量を減らすことができる。すでに大手プロバイダーが多くが対応しており、OCNの動向が注目されていた。

 NTTコミュニケーションズは携帯電話向けメールについては、すでに2004年11月からポート25ブロッキングを開始していた。今回追加でパソコン向けのメールに対応する。これにより、ポート25ブロッキングが全面的に適用されるようになる。

 ポート25ブロッキングを開始すると、迷惑メール業者以外の一般ユーザーにも影響が出る場合がある。例えば、自社でメールサーバーを運営している企業ユーザーや、ネットワークはOCNを利用しているがメールの送受信は他のプロバイダーと契約してそちらのメールサーバーを利用しているユーザーなど。これらのユーザーは、設定を変更しないとメールの送信ができなくなる。

 NTTコミュニケーションズは、以下のプランで利用し、かつOCNのメールサーバー以外を利用しているユーザーは変更が必要になるため、注意が必要だとしている。

(個人向けサービス)
OCN ダイヤルアクセス
OCN モバイルアクセス
OCN ADSLセット
OCN ADSL「フレッツ」
OCN 光「Bフレッツ」「フレッツ・光プレミアム」
OCN 光 with フレッツ
OCN 光(A)
OCN CoDen光サービス

(企業向けサービス)
OCN 光アクセス「Bフレッツ」プラン for VPN
OCN ADSLアクセス「フレッツ」プラン for VPN
OCN ISDNアクセス「フレッツ」プラン for VPN
OCN 光サービス for VPN[F]
OCN ADSLサービス for VPN[F]
OCN バーチャルコネクト

■変更履歴
掲載当初、「携帯電話向けメールについては、すでに2004年11月からポート25ブロッキングを開始」としておりましたが、「携帯電話向けメールについては、すでに2005年11月からポート25ブロッキングを開始」と訂正させていただきます。本文は修正済みです。[2007/4/11 17:20]