ニフティは4月10日,ゲームポータルサイト「Game@nifty」においてゲーム内広告を開始すると発表した。ゲームのステージとステージの間にユーザーが自然に手を休める「Natural Break」と呼ばれる時間に広告を配信する点が特徴。スクウェア・エニックス,およびその子会社のタイトーが提供する広告配信可能な4種類のゲームをまず4月10日からテスト配信する。広告効果の分析を行い,順次コンテンツを拡大していく予定だ。

 提供するゲームは,パズルやアクション,カードゲームといった短時間で遊べるカジュアルゲームと呼ばれるジャンル。当初のゲームタイトルはスクウェア・エニックスの「ょすみん。」,タイトーの「リフレクトレイ」「エレベスト」「ハリセンコ」の計4本。これらのゲームは,スクウェア・エニックスが決めた仕様で開発されており,ステージクリア後に広告配信サーバーにリクエストし,広告を配信した後,次のステージが始まる仕組みになっている。ニフティはNatural Breakの広告配信について,ゲーム性を損ねることなく,強い印象を残すことができると説明する。

 一方,スクウェア・エニックスは既に,USENの無料動画配信サイト「GyaO」に広告媒体用としてゲーム・コンテンツの提供を行っているが,ゲーム開始時に広告を挿入する仕様。「ステージ間に広告を挿入するケースとしてはニフティが初めて」(スクウェア・エニックス)としている。広告効果の分析を同社の開発陣にフィードバックし,ターゲティングしやすい媒体としてのゲーム開発を進めていく予定。今後はニフティだけでなく,他社への提供も検討していくとしている。