Linux推進団体のLinux Foundationは,米国時間4月9日,Linux標準規格のアップデート「Linux Standard Base(LSB)3.1 Update 1」と新しいテスト・ツールを公開した。3.1では,いくつかのバグを修正している。

 LSBは,Linux対応アプリケーションおよびLinuxディストリビューションの互換性を確保するための業界標準。LSB用にソフトウエア・パッケージを作成すれば,複数のLSB対応ディストリビューションで動作させることができる。米Red Hat,米Novell,米Debian,米Xandros,フランスMandrivaといったベンダーがLSB認定を受けている。

 新しいオープンソースのテスト・ツール「LSB Distribution Testkit」は,Linuxプラットフォーム向けにアプリケーションの互換性を自動的に検証するもの。Webベースのフロントエンド・テスト・プロセスを特徴とする。LSB 3.0以降への対応をテストするフレームワーク「LSB Test Framework」を開発するプロジェクトの一環として作成された。このプロジェクトには,ロシア科学アカデミー(Russian Academy of Sciences)も協力している。また,独立系ソフトウエア・ベンダーは,LSBへの準拠をテストするキット「LSB Application Testkit」をダウンロードすることもできる。

 Linux Standard Base 3.1と新しいテスト・ツールはLinux FoundationのWebサイトからダウンロード可能。

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