ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「mixi」を運営するミクシィは4月9日、4月5、6日の2日間にわたりIT系求人情報サイト「Find Job!」に対して不正アクセスがあったため、合計20時間以上サイトを停止したと発表した。不正アクセスの内容は、インターネット上の複数のマシンから一斉にアクセスすることにより、Webサーバーの負荷やネットワークのトラフィックを増大させてサービス提供を困難にする「DDoS(分散型サービス拒否攻撃)」である。ミクシィは4月6日午後9時にDDoSに対する対策を講じ、サービスを復旧した。ただし、不正アクセスは現在も続いているという。

 サービスを停止したのは、4月5日午後5時40分ごろから午後8時50分ごろまでと、4月5日午後11時20分ごろから4月6日午前1時50分ごろまで、4月6日午前3時ごろから午後6時ごろまでの3回。4月6日の午後8時ごろから午後9時ごろまでも一部のユーザーに対してサイトの動作が不安定になったが、そのあとミクシィはDDoSへの対策を施した。DDoSを完全に防ぐ対策は存在しないが、DDoSとみられるアクセスだけを遮断する専用機などが市販されており、ミクシィはそうした機器を使った模様である。

 ミクシィは今回の不正アクセスに関して、警視庁に被害届を出す準備を進めている。具体的な攻撃の中身や対策については「現在も不正アクセスが続いていることから答えられない」(ミクシィ広報部)としている。なお、SNSのmixiは攻撃を受けていない。