総務省は2007年4月9日,IPネットワークを利用して地上デジタル放送と同等の品質で映像コンテンツを配信するIPTVサービスの実用化を目指し,「ユビキタスネットワーク時代に向けたマルチコンテンツ利用技術の実証(調査研究)」に関する意見募集を開始した。募集期間は5月11日までである。

 IPTVサービスの実験を予定している総務省は,実験に先だってシステムの仕様書を作成する計画である。そこで,実験で検証すべき項目について意見募集を行い,寄せられた意見を参考にして実験システムの仕様書案を5月中旬に作成する計画だ。作成した仕様書案を公開して,再度意見募集を行う予定である。

 IPTVサービスは,IPマルチキャストやVOD(ビデオ・オン・デマンド),ダウンロードなど様々な手段で映像コンテンツを配信することができる。総務省が計画する実験では,コンテンツの配信システムや伝送システム,ユーザーが視聴するための端末について,技術条件やシステムの運用ルールを検討する予定だ。