Debianプロジェクトは2007年4月8日,同プロジェクトが開発しているLinuxディストリビューションの新版「Debain GNU/Linux 4.0」(開発コード名:etch)を公開した(写真1)。
新版では,(1)UTF-8による文字コードの統一,(2)X Window SystemにX.orgを採用,(3)パッケージ管理システムのセキュリティ強化や効率化,(4)暗号化したパーティションの標準サポート――などが行われた。また,実験的ではあるものの,GUIによるインストーラをDebianでは初めて搭載した(写真2)。
新版のカーネルはバージョン2.6.18で,そのほかの主要ソフトのバージョンは次の通り。GCC4.1.1,KDE 3.5.5a,GNOME 2.14,X.Org 7.1,OpenOffice.org 2.0.4a,GIMP 2.2.13,Iceweasel 2.0.0.3(Mozilla Firefoxのロゴを差し替えたもの),Icedove 1.5.0.10(Mozilla Thunderbirdのロゴを差し替えたもの)。このほか,PostgreSQL 8.1.8,MySQL 5.0.32,Apache HTTP Server 2.2.3,Samba 3.0.24など,1万8000個以上のオープンソース・ソフトウエアが利用できる。
新版の入手方法は「http://www.debian.org/CD/」に記されている通り。CDやDVDのイメージ・ファイルなどが用意されている。