電気通信事業者協会(TCA)は4月6日,2007年3月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。携帯電話事業者別の純増数では,KDDIが前月比53万増と大幅に伸ばして8カ月連続で首位の座を守った。純増数2位のNTTドコモは前月比29万8000の純増。3位のソフトバンクモバイルは前月比12万7600増。

 KDDIの純増数はauとツーカーの数字を相殺したもの。auは前月比71万1700増,新規加入の受け付けを停止しているツーカーは同18万1700の純減だった。KDDI(au)の大幅な純増は,依然として続いている番号ポータビリティの一人勝ち状況が大きく寄与している(関連記事)。

 3月は年度の区切りのため,例年,3事業者の合計で90万~100万という大幅な純増数を記録している。そのせいもあり,KDDIは2月の純増数22万4400から2倍以上伸ばし,NTTドコモは2月実績の10万2200から3倍近く純増数を増やした。それに対して,ソフトバンクモバイルは伸び悩み,2月実績の12万400に7200を上積みするにとどまった(2月実績の記事)。

 各事業者の累計加入者数は,首位のNTTドコモが5262万1100,2位のKDDIが2818万8300(うちauが2731万6800,ツーカーが87万1500),3位のソフトバンクモバイルが1590万8500。携帯電話全体では,前月比95万5600増の累計9671万7900となった。

 PHSに関しては,ウィルコムが前月比9万3000増で累計452万7100契約に達した。2007年中にサービスを終了する予定のNTTドコモのPHSは,同3万400減の45万3100契約。