米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)は米国時間4月4日,同校のサーバーへの不正アクセスにより,約4万6000人の学生や職員の個人情報が漏えいした可能性があると発表した。現時点で特定の情報にアクセスがあったとする証拠は見つかっていないという。

 問題となったサーバーは,同大学構内のデータ・センターに設置されたもの。UCSFと同校の医療センターの学生や職員の氏名,社会保障番号,給与支払い用の銀行口座番号などの情報を保存していた。患者に関する情報は保存されていなかった。3月下旬の事件発覚後,このサーバーは直ちにネットワークから外されたという。

 大学は,影響を受ける可能性がある個人に連絡を取って注意を呼びかけている。電話や電子メールの相談窓口を設けるとともに,Webサイトによるアドバイスと情報提供を実施している。

 今回の事件を受け,UCSFは電子セキュリティの専門業者を雇って同校のセキュリティの見直すとしている。通報を受けた米連邦調査局(FBI)も捜査を実施する予定だという。

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