衛星通信事業者のJSATは2007年4月5日,自社の通信衛星を利用したブロードバンド(高速大容量)通信サービス「SPACE IP」の商用サービスを,4月9日に開始すると発表した。通信衛星を利用することで日本中どこでも,双方向の高速インターネット接続が可能になる法人向けのサービスである。最大通信速度は,通信衛星から地上の下りが10Mb/s,地上から通信衛星の上りが2Mb/sだ。月額10万円からの定額制で利用できる。

 今回の新サービスは,有線のブロードバンド通信環境の整備が難しい山間部や離島などの地域で利用できるほか,工事現場から社内LANへのアクセス,地上回線が利用できない場所からの遠隔医療など様々な利用方法が考えられる。また災害発生時の企業や自治体のバックアップ回線としての利用も可能である。