「Centrino Pro」のロゴ
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 インテルは2007年4月5日、ノートパソコン向けの新ブランド「Centrino Pro」を発表した(発表資料)。同社がデスクトップパソコンで展開しているビジネス向けブランド「vPro」の機能を搭載するのが特徴。実際に対応製品が登場するのは、2007年第2四半期中としている。

 「Centrino」は、インテル製のCPUとチップセット、無線LANモジュールを組み合わせたノートパソコン用プラットフォームのブランド名。現在の主流は「Centrino Duo」。インテルは2007年第2四半期にCentrinoの次世代版(開発コード名は「Santa Rosa」)を投入する。同時期に、よりビジネスユーザーを意識したCentrino Proを加えることで、Centrinoのブランドを複数に分けて展開していくことになる。

 Centrino Proの特徴は、同社がデスクトップパソコンで展開しているビジネス向けブランドであるvProの機能を搭載している点だ。vPro搭載パソコンはハードウエア内部に独自の管理機能を備えており、電源オン・オフの状態にかかわらず、ネットワーク経由で離れた場所からパソコンを操作・管理できる。パソコンに不具合が生じた場合、遠隔操作でOSを再インストールしたり、ウイルスに感染したパソコンをネットワークから隔離したりといったことが可能だ。Centrino Pro搭載のノートパソコンであれば、有線LANに加え、無線LANを使ってそうした操作ができるようになる。

 Centrino Proと次世代版Centrino Duoは、CPUにインテル製のデュアルコアCPU「Core 2 Duo」の次世代版を採用する。正式な規格策定はまだだが、新しい無線LAN規格である「IEEE802.11n」にも対応予定だ。同規格への対応により、従来の無線LAN規格であるIEEE802.11aや同11gと比べて5倍の通信速度を実現し、無線の到達距離を2倍に拡大できるという。チップセットに内蔵するグラフィックス性能を高めており、Windows Vistaの新インタフェース「Aero」にも対応する。

 オプション機能として、マザーボード上に専用のフラッシュメモリーを搭載する「ターボ・メモリー」(開発コード名は「Robson」)を利用可能。パソコンの起動やアプリケーションの起動を高速化できる。