写真 フリービットが提供する「Ad SiP」を使って電話をかけている画面
写真 フリービットが提供する「Ad SiP」を使って電話をかけている画面
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 フリービットは4月5日,電話の通話数によって広告料を支払う成果報酬型広告を実現するソリューション「Ad SiP」を発表した。既に数社の広告媒体に対してテスト導入しており,4月中旬より順次,本格サービスを展開していく予定。月額費用は5万円から。初期費用は別途かかる。

 「Ad SiP」は広告媒体向けのソリューション。例えば,広告媒体である飲食店検索サイトが同ソリューションを採用した場合,広告主である飲食店に対して通話報酬型広告という新たな広告メニューを提供できる。広告主である飲食店がそのメニューを採用した場合,情報紹介ページなどに電話発信ボタンを設置できる。閲覧したユーザーが予約や問い合わせのためにそのボタンを押すと,ユーザーのパソコンから店舗の固定電話にその場で電話をかけられる。ただし,ヘッドセットやハンドセットなどの利用が必須となる。この電話の通話回数に応じて飲食店は飲食店検索サイトに対して広告料金を支払う。

 Ad SiPはこうしたパソコンから固定電話(PC to Phone)への通話だけでなく,固定電話から固定電話(Phone to Phone)への通話も可能。そのため,Web媒体だけでなく,フリーペーパーや雑誌など紙媒体でも利用できる。

 サービスはASP(application service provider)型で提供されるほか,APIの公開によって既存システムとの連携も可能。

 広告主にとっては,成果報酬型であるため費用対効果の高い広告/販促活動が可能になるほか,自社のWebサイトを開設していなくてもWeb媒体を利用した広告/販促活動ができる。一方,広告媒体にとっては新しい広告ラインアップが増えるほか,低価格商材提供企業や地域中小企業などクライアントのすそ野を広げられるメリットがある。