中国のリサーチ企業である易観国際(Analysys International)は、中国における2006年第4四半期の電子メール市場についての調査結果を発表した。

 2006年末時点での中国国内で発行されたフリーメールアカウント数総数は4億6980万。中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)が2007年初頭に発表した、2006年末時点のインターネット利用者数が1億3700万人という数字を考慮すると、1人あたり平均3.4アカウントを所有していることになる。

 ベンダー別では、3大ポータルサイトと呼ばれる網易(Net Ease)、新浪(Sina)、捜狐(SOHU)とYahoo中国のフリーメールサービスの利用者が多い。首位の網易が発行しているアカウント数は中国のインターネット利用者を大きく上回る1億7006万個に達する。2位以下の新浪(9709万)、捜狐(8092万)、ヤフー中国(7701万)も軒並み1億近いアカウント数となっている。一方、世界的に展開するHotmailやGMailのアカウント数はそれぞれ702万、151万と、前述のフリーメールサービスと比較すると、利用者数は少ない。

 中国国内では、個人での用途にはフリーメールを利用するのが一般的。なお、今回発表されたアカウント数にはすでに使用されていないものも含まれている。