米Intelは米国時間4月3日,組み込み機器市場への参入30周年を記念して,ライフサイクル・サポートを延長した組み込みシステム向けクワッドコア・プロセサ「Xeon 5300」シリーズを発表した。Intelが過去6カ月に投入した11番目のクアッドコア製品となる。併せて,IPネットワーク・サーバーの「NSC2U」も発表した。

 Xeon 5300シリーズのクワッドコア・プロセサは,「Xeon E5335」(2.0GHz)と「同5345」(2.33GHz)を用意。デュアル・プロセサ構成が可能で,1プラットフォームあたり最大8つのコアを利用できる。大量の演算処理や,集中的な出入力負荷がかかるハイエンドの通信や企業システムに適しているという。ラックマウント・サーバーやブレード・サーバー,ネットワーク接続ストレージ(NAS)やストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)システム,医療画像向け機器などへの利用を想定している。

 NSC2Uは,Xeon 5300シリーズのプロセサ2個を搭載し,高い入出力処理能力と処理性能を実現。侵入防止のセキュリティ・システムから,IMS(IP Multimedia Subsystem),IPTV,ビデオ・オン・デマンド(VoD)など,IPを利用する通信サービス(SoIP)まで,さまざまな用途に適しているという。

 E5335とE5345はすでに出荷中で,価格は690ドルから。NSC2Uは2007年7月に発売予定となっている。

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