2007年4月3日、リクルートは新会社「ブログウォッチャー」を同4月2日に設立したと発表した(発表資料)。ブログウォッチャーは、ブログなどユーザーが発信するコンテンツを利用して、Webサイトの運営やマーケティングなどを行う。同6月からサービスを開始する予定。

 最近は、クチコミを中心としたショッピングサイトなどユーザー発信型のWebコンテンツが増えている。その一方で、企業もクチコミ型マーケティングに本腰を入れつつある。仮にブログなどで製品を紹介していても、ブログの著者がその製品を本当に購入して書いているのか、企業のマーケティングの一環で購入せずに書いているのか、までは分からなくなってきている。

 そこでブログウォッチャーでは、自然言語の研究者である東京工業大学の奥村学助教授のテキストマイニング技術を利用する。テキストマイニングとは文章の中に埋もれている共通性や相関関係などを分析する手法のこと。これを応用して、ブログから実際に購入して使っているユーザーの体験談のみを抽出する。そのため、本当に使っている人の意見を参考にしつつ、製品を選べるようになるとしている。

 Webサイトでは、「住まい」や「お金」「旅行」「車」などのジャンルに分けてユーザーからの体験談を掲載するほか、アンケートなどユーザー参加型のコンテンツも用意する。リクルートの編集ノウハウを盛り込みながら雑誌感覚のWebサイトを作っていくとしている。