米YuMe Networksは米国時間4月2日,パソコン,モバイル機器,IPテレビなどにダウンロードされるコンテンツに動画広告を挿入するためのサービスを発表した。視聴者が広告をクリックしたかどうかだけでなく,広告の閲覧者数や閲覧回数も追跡できるのが特徴だ。

 このサービスを使えば,ダウンロード・コンテンツを提供するピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークで広告収入を得やすくなる。「これまでは広告の閲覧を追跡することが難しかったため,Webパブリッシャはダウンロード用コンテンツを無料提供するかダウンロードごとに課金するしかなかった」(YuMe)

 エンタテイメント・ソフトウエアを製作・配信する米Eidos Interactiveは,新作ビデオや新作パソコン・ゲーム「Lara Croft Tomb Raider:Anniversary」の広告キャンペーンにYuMeの技術を使用する予定。同広告は,BitTorrent Entertainment Network(関連記事)で米G4が提供する一部のビデオに付加される。

 YuMeのCEO兼共同設立者であるJayant Kadambi氏の説明によると,YuMe技術を採用した広告は,ダウンロードしてローカル・ハード・ディスクに格納されるコンテンツとは異なり,視聴者がビデオ再生ボタンを押すたびにリアルタイムでストリーム配信される。さらに,広告配信のタイミング(ビデオ再生前または後),複数広告の連続配信,地域ごとのターゲット絞り込みも可能だという(米メディア)。

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