写真 Google Apps導入で日本大学が学生向けに提供開始した「NU-MailG」
写真 Google Apps導入で日本大学が学生向けに提供開始した「NU-MailG」
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 グーグルは4月3日,オンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps」を日本大学に導入したことを明らかにした。既に7学部3万人の学生を対象に稼働しており,最終的には全学部10万人まで拡大していく。さらに同校卒業生を含む約50万人へのサービスも計画している。

 日本大学が導入を決めたのは教育機関向けに無償で提供する「Google Apps Education Edition」。2GBの容量を持つメールサービス「Gmail」,スケジュール管理サービス「Google Calendar」,音声やテキストをリアルタイムでやり取りできるメッセンジャーサービス「Google Talk」,ブラウザ起動時のホームページのデザインやコンテンツをカスタマイズできる「Start Page」,ドキュメント共有や共同編集が可能なオンライン・ワープロ/表計算ソフト「Google Docs & Spreadsheets」,Webページ作成ツール「Google Page Creator」で構成する。

 日本大学では「NU-MailG」(写真)という名称の学生用メールシステムを作り,Gmail,Google Talk,Google Calendarの3つのサービスを提供。まずは商学部,芸術学部,理工学部,工学部,医学部,松戸歯学部,薬学部の7学部で提供を開始した。そのほかの学部には順次拡大していくという。

 日本大学とグーグルが契約を締結したのは1月中旬。既存のセキュリティシステム,学生管理システムとの連携作業を行い,「実質2カ月半で運用を開始した」(グーグル)。「日本大学は元々学部単位でメール・システムを構築しており今回のGoogle Apps導入で2億円程度のコスト削減を可能にしたと聞いている」(グーグル)という。

[発表資料(日本大学)]