早くもリコーは対応製品のサンプル出荷を開始。製品化は夏頃を予定
早くもリコーは対応製品のサンプル出荷を開始。製品化は夏頃を予定
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 DVD+RWアライアンスは2007年4月2日、片面2層式(8.5GB)のDVD+Rディスク「DVD+R DL」に関する新しい規格(バージョン1.2)を策定し、企画書を公開した。これに対応したDVD+R DLでは、最大12倍および16倍速での書き込みが可能になる。これまでの規格では、最大8倍速止まりだった。16倍速での書き込みなら、約9分で8.5GBのデータを書き込めることになる。

 新規格の登場を受けて、メーカー各社は対応製品の開発にとりかかっている。DVD+RWアライアンスによれば、2007年末までに対応ドライブや記録メディアが出そろうもよう。リコーのように、他社に先駆けて対応製品のサンプル出荷を開始した記録メディアメーカーもある。同社は2007年夏頃の製品化を予定しているという。

 なお、片面1層式(4.7GB)のDVD+Rはすでに最大16倍速対応となっており、今回の新規格発表で、1層式と2層式のいずれもが最大16倍速対応可能となった。一方、DVDフォーラムが標準化しているDVD-Rでは、片面1層式は最大16倍速を規格化済みだが、片面2層式のDVD-R DLはまだ最大8倍速止まりである。