NTTドコモは4月1日、3月31日の午後7時40分ごろから業務終了時(午後9時ごろ)まで、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)に関する受け付けを停止したと発表した。同時刻には顧客管理システム全体が遅延し、端末の新規受け付けなどもできない状態になった。

 既存顧客の機種・料金変更などが重なり、NTTドコモ本体と各地域会社間でデータをやり取りするシステムが処理能力不足に陥った。それが顧客管理システム全体の遅延を引き起こしたという。端末の新規受け付けなどでは、端末の受け渡しを待ってもらうなど店頭で個別に対応した。MNPの転入・転出手続きに関しては人手での個別対応は難しいため、システム自体を一時的に停止させた。

 翌日の4月1日朝には、システムを復旧させた。処理能力不足に陥ったシステムは「処理性能を4倍に向上させた」(NTTドコモ広報部)という。