OpenOffice.orgコミュニティは3月29日(現地時間),オープンソースのオフィス・ソフト最新版「OpenOffice.org 2.2」を正式リリースした。2.2ではセキュリティ・ホールを修正したほか,テキスト表示を改善などを行った。

 2.2では,WMF/EMFデータを扱う際の問題WordPerfectデータを読み込む際の問題StarCalcの脆弱性Linux/Solaris版でURLを扱う際の脆弱性が修正されている。

 テキスト表示の改善は,プロポーショナル・フォントで書かれたテキストのカーリング機能がデフォルトになったことで実現されている。PDFエキスポート機能では,しおりの作成が可能になった。

 2.2は,Windows Vistaで利用する際,Vistaの新しいファイル・ダイアログの一部を利用するようになった。Macintoshでは,ダウンロードおよびインストールサイズが小さくなった。Intel Mac版ではPPTファイルのエキスポートやUNOなどのバグ修正が行われている。

 表計算ソフトのCalcではピボット・テーブルの改良が行われている。データベースのBaseでは,「クエリー内クエリーなど」SQLのサポートを拡張した。またOracle ODBCなどデータベース・ドライバの改良も行われているという。

 OpenOffice.org 2.2英語版はOpenOffice.orgの公式サイトなどから無償でダウンロードして使用できる。日本語版はJapanese Native language projectにより現在品質確認テストが行われている。

◎関連資料
OpenOffice.org 2.2 - Release Notes
OpenOffice.org Security