写真 「ウェブdeコール」で顧客が担当者との通話を依頼する画面
写真 「ウェブdeコール」で顧客が担当者との通話を依頼する画面
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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は3月29日,Webサイトを持つ企業向けの顧客対応用サービス「ウェブdeコール」を発表した。4月2日に提供を始める。サービス利用企業のWebサイトを見ている顧客が,ページ上に配置されたアイコンをクリックして自分の電話番号を入力すると,Webサイト提供企業の担当者と電話がつながり問い合わせができる(写真)。

 ウェブdeコールは,以下のような仕組みで実現する。まずサービス利用企業は,自社のWebサイトにNTTコムが指定した形式のアイコンを配置し,WebサイトとNTTコムのサービス用サーバー(「ウェブdeコール」サーバー)を連携させる。顧客がそのアイコンをクリックして電話番号を入力すると,NTTコムのサービス用サーバーがサービス利用企業の担当者と顧客の両方に発呼。両者が電話に出た時点でこの二つの通話を接続し,会話を成立させる。

 ウェブdeコールの利用企業は,この両方の通話料を負担する。NTTコムは,ウェブdeコール利用企業にとっては予約,注文,問い合わせの増加という利点が,Webサイトを訪れる顧客にとっては通話料無料で電話問い合わせができるという利点がそれぞれあるとする。

 また同サービスでは,ウェブdeコールによる受け付け時間を設定したり,受け付け時間外にアイコンをクリックすると「営業は終了しました」などのメッセージを表示できる。電話の受け取りを拒否する番号帯も指定可能。話中や営業時間外にかかってきた電話に折り返し電話をかけたり,遠隔からサービスの利用を開始/停止したりといった機能もある。さらに,サイト内のどのWebページから電話をかけてきたかや通話時間のログを取得できる。

 サービス利用料金は,月額利用料と通話料の合計額。月額利用料は4200円から。通話料はNTTコムのIPセントレックス・サービス「.Phone IP Centrex」に準じ,「NTTコムから発信者(顧客)への通話料」と「NTTコムから企業の担当者への通話料」を足した額になる。例えば顧客が国内の携帯電話,企業がNTT東西の固定電話を使っていた場合,顧客への「1分16.8円」と企業への「3分8.4円」を合計する。初期費用(1万7850円から)は別途必要。なおNTTコムは,5月31日までに申し込み,6月15日までに利用を開始した場合は7月1日まで無料で利用できるキャンペーンを実施する。

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