ケイ・オプティコムは3月28日,都内で事業戦略と今春の新サービスの説明会を開催し,その席上で高速電力線通信(PLC)のユーザー・トライアルの結果を公表した。注目の通信速度は,アンケートに回答した178人のユーザーのうち40%が30Mビット/秒以上,43%が10~30Mビット/秒でリンクしたという結果になった。83%が,10Mビット/秒以上の通信速度を得られたことになる。

 トライアルは,1月30日から2月19日までと2月13日から3月5日までの2回に分け,それぞれ100人のモニターで実施した。前半は松下電器産業製のモデム,後半は松下電工製のモデムを利用した。ケイ・オプティコムがモニターを対象にアンケートを行ったところ,89%に当たる178人から回答を得た。

 アンケートでは,PLCモデムを使用した実感もユーザーに聞いている。速度については,25%が「速い」,56%が「普通」,16%が「遅い」と回答した。合計して100%に満たない部分は回答なし(以下同様)。速度に関する使用感は,64%が「問題なく利用できる」,28%が「許容はできる」と回答したが,「利用に耐えない」とする回答も5%あった。

 安定性については,71%が「安定していた」,24%が「少し不安定」,2%が「不安定であった」と回答。安定性に関する使用感は,66%が「問題なく利用できる」,26%が「許容はできる」と回答した。「利用に耐えない」とする回答は2%だった。

 PLCモデムを利用した満足度は,「大変満足している」が20%,「満足している」が61%と,8割以上のユーザーがポジティブな評価をしていた。ネガティブな評価は,「不満である」は13%,「非常に不満である」は4%だった。

 今後の利用意向では,34%のユーザーが「是非利用したい」,53%のユーザーが「利用したい」と回答した。