Adaptec RAID 31605
Adaptec RAID 31605
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 アダプテックジャパンは3月28日,RAIDコントローラの新製品を発表した。特徴は,ディスク・ドライブのインタフェース「SAS(Serial Attached SCSI)」と「SATA(Serial ATA)」の両方をサポートしていること。既に工場出荷を開始しており,4月初旬から店頭で販売開始される予定。価格はオープン。

 発表した新製品は,「Adaptec RAID 3405」(4ポート),「同3805」(8ポート),「同3085」(8ポート),「同31205」(12ポート),「同31605」(16ポート,写真)の5製品。Intel32A,EM64T,AMD64の各サーバー機を対象とし,Windows Vista/XP/2000,Red Hat Enterprise Linux,Solaris,SUSE Linux,NetWareなどのOSをサポートする。ホスト側のインタフェースはPCI Express。

 Adaptec RAID 3405/3805/31205/31605の4製品はサーバーの内蔵ディスクを,3085は外付けのディスクを対象にした製品である。データ転送速度は1ポート当たり3Gビット/秒で,サポートするRAIDレベルは0,1,5,6など。いずれの製品もSASとSATAの両方のディスク・ドライブをサポートし,2種類のディスクを混在させてRAIDを組める。一般にSASディスクは性能重視で,SATAディスクは容量単価の低さを重視している。

 3085には新機能となる「Path failover」が搭載された。この機能により,コントローラとディスクのパスを二重化し,データ転送環境の耐障害性を高められる。そのほかの機能として各RAIDコントローラには,特定時刻のデータを保持する「Snapshot Backup」機能や,ホットスペアのスロットを固定してディスク構成を維持する「Copyback Hot Spare」機能などが備わっている。

 付属の管理ソフトウエア「Adaptec Storage Manager」では,RAIDのデータ・ボリューム管理やディスクの最適化,プロビジョニングなどが可能。一つのコンソールで複数サーバーを一括管理できる。