米Sprint Nextelは米国時間3月27日,高速無線アクセス規格のWiMAXに基づくネットワークの商用サービス展開に向けた取り組みについて発表した。2007年末までにいくつかの市場でWiMAXサービスを開始し,2008年4月には多数の市場で商用化を実施する計画である。「2008年末までに米国で1億人が利用できるようにしたい」(同社)という。

 同社はパートナ企業と協力し,コンピュータや携帯型マルチメディア器機,企業および消費者向けエレクトロニク製品におけるWiMAX技術導入の促進を図る。

 サービス開始に当たっては,韓国SamsungのPCカード(CDMA 1xEV DO/WiMAXデュアルモード)を採用する。また,WiMAX 802.16eデバイスは中国ZTEが,モデム製品は米ZyXEL Communicationsが供給する。

 2008年に予定しているWiMAXサービスのエリア別担当として決まっている企業は,Motrola(シカゴ,デトロイト,グランドラピッズ,インディアナポリス,カンザスシティ,ミネアポリス),Samsung(ボルチモア,ボストン,フィラデルフィア,プロビデンス,ワシントンD.C.),Nokia(オースティン,ダラス,デンバー,フォートワース,ポートランド,ソルトレイクシティ,サンアントニオ,シアトル)。

 Sprintはさらに,新たなWiMAX対応デバイスの開発支援プログラム「WiMAX Device and Chipset Ecosystem」を立ち上げた。チップセット・メーカーとデバイス・メーカーが話し合う場を提供し,デバイス・メーカーが仕様や特徴,機能,製品設計などの要件を満たせるようにする。

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