米Mozilla Foundationは米国時間3月26日,オープンソースWebブラウザの次期版「Firefox 3」(開発コード名は「Gran Paradiso」)の「アルファ3」版を公開した。MozillaのWebサイトから,ソースコードや各種バイナリ(Windows用,Mac OS X用,Linux用)を無償でダウンロードできる。なお,アルファ版はテスターおよびWebアプリケーション開発者向けの早期テスト版であるため,一般ユーザーの使用には適さない。
Firefox 3は,レンダリング・エンジンの新版「Gecko 1.9」を採用する。アルファ3では,PNG画像ベースのアニメーション仕様Animated PNG(APNG)に対応したほか,Webページ表示時のレイアウト精度と拡大/縮小処理を改善したという。
セキュリティ面の機能強化としては,クッキーのHttpOnly属性に対応した。これにより,クッキーへのアクセスをサーバーだけに許可し,クライアント側のスクリプトによるアクセスを禁止できるようになった。さらに,“Webページのリダイレクト/リロード時に警告する”という設定を追加した。
MozillaのFirefox 3開発スケジュール掲載ページは,今後Firefox 3のアルファ版を6週間ごとにリリースできる見通しとしている。
米メディア(internetnews.com)によると,Firefox 3.0の最終版は11月リリース予定という。