東証証券取引所の西室泰三社長
東証証券取引所の西室泰三社長
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 東京証券取引所は3月27日、2007年4月にスタートする2007年度から3カ年の新中期経営計画を発表した。「次世代売買システムの稼働により、世界最高水準の性能・機能を実現する」との事業戦略を盛り込んだ。西室泰三社長は、新中期経営計画について「次世代システムの円滑な稼働に向けた決意表明だ」と述べた。

 新計画では、2007年度からの3カ年で464億円のIT投資を見込んでいる。内訳は次世代システムへの投資が130億円、現行の売買・清算システムの機能強化・能力増強が70億円、情報系システムの刷新が60億円、バックアップ・サイトの構築が90億円。残りの114億円が社内システムの整備費用やネットワーク費用など。464億円を年度別にみると、2007年度が188億円、2008年度が184億円、2009年度が92億円。

2009年度の連結経営目標は、営業収益が753億円以上、営業利益が205億円以上。西室社長は、2007年度からの3年間について、「新たな飛躍に向けた挑戦の3年」と位置付ける。