写真1 ACTコミュニケーションズが4月1日に出荷を始める「P170S」(左)と「P123S」(右)
写真1 ACTコミュニケーションズが4月1日に出荷を始める「P170S」(左)と「P123S」(右)
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写真2 ACTコミュニケーションズのVoIP-TA「G81112MS」
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 IP電話機メーカーのACTコミュニケーションズは,「P170S」および「P123S」の出荷を4月1日に始めることを明らかにした(写真1)。SIP(session initiation protocol)に対応し,オープンソースIP-PBXのAsteriskなどに接続できるIP電話機の新製品である。欧米では昨秋に出荷を始めていた。

 P170Sは,ネットワーク接続方法として静的IPアドレスとDHCP(dynamic host configuration protocol),PPPoE(PPP over Ethernet)に対応し,ルーターを内蔵する。保留転送や三者通話,IP-PBXなどと連携して使うボイスメールといった機能を持つ。P123SはP170Sの搭載機能に加えてラインキーを備え,イーサネット給電を使える。いずれの製品も,別売りのサーバー・ソフトを使うことでプロビジョニング(初期設定の自動化)ができる。

 P170SとP123Sは通信事業者,各種サービス事業者,PBX(構内交換機)メーカーに向けて販売する。価格はオープンで,「P170Sは7000円程度から,P123Sは1万円程度からになる見込み」(VoIP事業本部長の佐藤悟取締役)。

 またACTは,昨年末に欧米で出荷を始めた「G81112MS」という型番のVoIP-TAを日本市場に投入する予定であることも明らかにした(写真2)。この機器はVoIP網と加入電話網をつなぐもので,「社内のIP電話機から,IP電話サービスと加入電話サービスを選んでかけ分ける」「加入電話サービスとIP電話サービスのいずれからも,社内のIP電話機に着信できる」といった使い方ができる。IP電話の呼制御プロトコルは,SIPとAsterisk用のIAX(Inter-Asterisk eXchange)に対応する。こちらはIP電話サービス事業者と提携し,提携先が決めた商品名と価格で発売することになるという。

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