石川県の能登半島沖で3月25日午前に発生した最大震度6強の地震についてNTT西日本は同日午後、基幹となる中継伝送路や交換機への被害はなしとの調査結果を発表した。「NTT局の建物についても被害があるとの報告はない」(NTT西日本広報室)。

 被災地では電話線が切れたり電柱が傾くなど、いわゆる加入者系で被害が発生しているもようだが「現地で個別に対応を急いでいるところ」(同)と言う。

 電話がつながりにくくなる輻輳(ふくそう)は25日13時47分の時点で解消した。ただし、週明けの月曜日から再度、電話がかかりにくくなる事がある。2004年の新潟県中越地震の発生後は、平日朝の時間帯に被害確認や災害復旧作業の打ち合わせなどの通話が集中し電話がかかりにくくなった。電子メールや携帯電話のメールなど、電話以外の連絡手段を用意しておく必要があるだろう。