アイログは、GUI画面をウイザード形式でソース・コードを記述せずに開発するためのJava開発環境の新版「ILOG JViews 8」を3月23日に発売した。新たにAjaxに対応し、リアルタイムにデータを配信したり、エンドユーザーがデータの修正や保存ができるアプリケーションを作成したりできるようにした。官公庁や大手企業などをターゲットに、初年度1億円の売り上げを目指す。

 JViews 8は、ダイアグラムを作成する「JViews Diagrammer」、グラフ作成やデータ分析が可能な「JViews Charts」、スケジュール管理の「JViews Gantt」、地図作成用の「JViews Maps」、軍事防衛などに特化した地図機能「JViews Maps for Defense」、通信機能やネットワーク表示機能を持つ「JViews Telecom Graphic Objects」の6製品から成る。それぞれの製品でAjaxに対応したため、エンドユーザーが表示されたデータを修正し保存する機能などを容易に作り込める。

 道路の混雑状況などを表示するアプリケーションなら次のように作成できる。「Maps」を使い、地図上にリアルタイムの交通情報を表示。「Charts」を使って、特定の地点における交通量データを基に推移グラフや分析結果を地図の横に表示する。さらにAjaxの機能を使えば、エンドユーザーが地図上に表示されたデータの内容を変更し保存するような機能も作り込める。例えば道路の工事状況などをエンドユーザーが随時書き込み可能にするといったものである。なお6種類の製品は、開発するアプリケーションに合わせて必要なものを選択して購入できる。

 価格はChartsが35万円から、Ganttが70万円からなど。新日鉄ソリューションズなどの代理店が販売する。