総務省は3月23日,2006年度第3四半期(2006年12月末時点)における電気通信事業分野の競争状況に関するデータを公表した。

 それによると,インターネット接続は,FTTH(fiber to the home)が第2四半期から11%増の794万契約。FTTHのシェアはNTT東西がトップで同1.5%増の67.5%。これに電力系事業者(14.6%),USEN(6.7%)が続く。一方,ADSL(asymmetric digital subscriber line)は第2四半期から0.1%減の1424万契約。シェアは,NTT東西が38.5%,BBテクノロジーが36.3%,イー・アクセスが13.5%など。

 固定通信は,加入電話,直収電話,0AB~J番号のIP電話,ケーブルテレビ(CATV)電話の合計が5937万契約。0AB~J番号のIP電話は第2四半期から24.1%増の335万契約となり,直収電話の378万契約(第2四半期から5.3%増)に迫る勢いで伸びている。

 IP電話の利用番号数は第2四半期から5.8%増の1375万9000番号。IP電話全体のシェアは,ソフトバンクBBが35.2%,NTTコミュニケーションズが24.3%,NTT東西地域会社が18.4%。ただ,0AB~J番号だけのシェアではNTT東西のシェアが75.6%を占める。

 移動体通信は,携帯電話,PHSの合計で9983万契約。KDDI(au)が契約数を伸ばしており,シェアは第2四半期から0.5%増の27.3%。NTTドコモは0.6%減の52.8%,ソフトバンクモバイルは増減なしの15.5%だった。

 総務省は2003年度から通信事業者間の競争評価を実施しており,各事業者から収集した情報を基に,全体の契約数や各社シェアなどの競争状況に関するデータを集計,公表している。対象サービスは,固定通信,移動体通信,インターネット接続など。