CATV最大手であるジュピターテレコム(J:COM)のグループ会社が関西エリアで,下り最大160Mビット/秒,上り最大10Mビット/秒のインターネット接続サービスの提供に相次いで乗り出す。サービス名は「ハイグレード(160Mbps)」で,月額料金は6300円(モデム利用料含む)。

 同サービスを提供するのは,ケーブルウエスト大阪セントラル社,ケーブルテレビ神戸,ケーブルネット神戸芦屋,ジェイコム関西,北摂ケーブルネットの5社。このうち,ジェイコム関西が4月から先行的にサービスを開始する。そのほかの各社は,9月からサービスを始める予定だ。

 J:COMは今後,関西だけでなく,関東や九州,札幌エリアでもハイグレード(160Mbps)を提供する計画。ただ,これらのエリアでの同サービスの開始は,「高速化のためのチャンネルの整理などが必要なため,2008年以降になる見込み」(J:COM)だという。

 ハイグレード(160Mbps)は,既存のHFC(hybrid fiber coax)網で提供するが,「DOCSIS 3.0」と呼ぶCATVインターネットの新仕様の機器を採用することで高速化を実現する。