フリービットは3月22日,指紋認証機能付きのUSBメモリーを使ってVPN接続を確立できる「MyVPN USBノード」を発売した。クライアント側のVPN接続の手間を簡易化できるほか,アプリケーション単位でVPN接続を確立できるなどの特徴がある。

 MyVPN USBノードは,外出先と社内ネットワーク,店舗間,企業間といったリモートアクセスを安全に行うためのVPNソリューション。同社が開発したインターネット上にセキュアな仮想的ネットワークを構築する技術「Emotion Link」を利用する。アプリケーション自体に独自のIPアドレスを直接割り当てる「Emotion Link Active Node」に対応し,個別のアプリケーションごとにVPN接続を確立できる。

 利用するにはまず,自前のサーバーにEmotion Linkの常駐型ソフトウエアをインストール,もしくはボックス型の専用端末を接続する。USBメモリーは指紋認証ソフト,VPN接続ソフトを内蔵しており,リモートアクセスで利用したいアプリケーションを別途追加できる。

 リモートアクセスの操作は簡単。パソコンにUSBメモリーを挿すと,自動的に指紋認証ソフトが起動する。そこで,USBメモリーが装備するスキャナーで指紋を読み取り認証を行う。本人確認が済むと,VPN接続ソフトが起動し,VPN接続を確立する。その後,追加したアプリケーションが起動するという流れだ。通信はAES128ビットで暗号化する。