SOA(サービス指向アーキテクチャ)を促進する企業団体「Open SOA Collaboration」は米国時間3月21日,SOA関連の2件の仕様案を標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)に提出する計画を明らかにした。

 OASISに提出する仕様案は,「Service Component Architecture(SCA)」と「Service Data Objects(SDO)」。両仕様案は,SOAベースのアプリケーション開発を容易にすることを目的としている。SCAは,SOAを構築するサービス・コンポーネントの作成と組み立てを支援する仕様。SDOは,ロケーションや種類の異なるデータにアクセスするための共通化した方法を規定する。プログラミング言語やプラットフォームに関係なくサービスを統合する手段を提供することで,アプリケーション開発の複雑さを軽減するという。

 Open SOAは,C++のSDO仕様案をOASISに提出し,Java SDO仕様案はJava関連の規約を策定するJava Community Process(JCP)に提出する。

 Open SOAは2005年11月に,SOAアプリケーションの開発を容易にする新仕様策定の取り組みを開始。米BEA Systems,米IBM,アイルランドIONA,米Oracle,米Red Hat,独SAP,独Siemens,米Sun Microsystems,米Sybase,フランスXcaliaなど18社が参加している。

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