米Googleは,ユーザーごとのカスタマイズが可能なスタート・ページ「Google Personalized Homepage」に,テーマ選択機能を追加した。Googleが米国時間3月20日に明らかにしたもの。

 当初は,従来の「Classic」に加え,「Beach」「Bus Stop」「City Scape」「Sweet Dreams」「Tea House」「Seasonal Scape」という6種類のテーマを提供する。各テーマは,Personalized Homepage画面の右上にある「Select theme」をクリックすると選べる。

 テーマを選択すると,背景画像が表示され,文字の色が変わる。画像は,ユーザーの指定した地域の時刻や天候に応じて変化する。「例えばBeachを選んでおくと,ユーザーの地域の日の出と日の入りの時刻に合わせてた風景に変化する。Bus Stopの場合は,雨が降っていると,画像内のキャラクタが傘を差したり雨具を着たりする」(Google)という。

 Google製品マネージャのJessica Ewing氏は,公式ブログに投稿した記事のなかで「画像の拡大縮小とテーマの追加を可能にするため,CSSフレームワークを使ってテーマ選択機能を実装した」としている。

 米メディアのinternetnews.comによると,Ewing氏は「当社が何らかのAPIをリリースし,サードパーティ開発者にテーマ追加手段を提供する可能性はあるものの,現時点でそうした計画はない」と述べたという。

 テーマ選択機能に加えてGoogleは,Web検索結果ページ内に各検索結果の補足情報を表示できる新機能「Plus Box」の提供を開始した。Google検索品質担当副製品マネージャのArdan Arac氏が3月20日,同社の公式ブログへの投稿で明らかにしたもの。

 Plus Boxに対応している検索結果には,「+(プラス)」マークのアイコンが付く。このアイコンをクリックすると,検索結果のすぐ下に補足情報を展開して表示できる。補足情報が不要な場合は,「-(マイナス)」に変わったアイコンをクリックすれば隠せる。Googleは現在,企業の株価情報と地図情報をPlus Boxで提供している。

 株価情報の表示対象は,ニューヨーク証券取引所(NYSE),NASDAQ,アメリカ株式取引所(AMEX)で取引される企業。たとえば「Apple」を検索し,プラス・アイコンをクリックすると,米Appleの株価を表示する。補足情報の下に現れる「More information」というリンクをたどると,金融情報サイト「Google Finance」の該当企業のページに移動できる。

 一方の地図情報の表示では,検索結果の所在位置を地図で示すほか,住所と電話番号も掲載する。経路検索や詳細地図の表示が行えるWebページへのリンクも付ける(Googleの紹介している例)。

 今後Googleは,Plus Boxで株価情報と地図情報以外の提供も行う予定。

[発表資料(Personalized Homepage用テーマ)]
[Ewing氏の投稿(Personalized Homepage用テーマ)]
[Arac氏の投稿(Plus Box)]