ジュニパーネットワークスは3月20日,通信事業者向けの加入者管理/ポリシー管理ツール「Session and Resource Control」(SRC)の新版を4月に出荷すると発表した。

 SRCは通信事業者がビデオやモバイルなどのサービスを提供する際に,サービスを稼働させるIPネットワークの品質をリアルタイムで制御する用途などに使う製品群。モジュール型のソフトウエア「SRCモジュール」と,ソフトを稼働させるための専用装置「Cシリーズ」で構成する。

 SRCモジュールは用途別に4種類ある。通信品質の割り当てなどを実施する「Policyエンジン」,SOAPを利用して他のアプリケーション連携を図るための「SOAPゲートウエイ」などである。

 一方のCシリーズは,SRCモジュールの稼働に最適化した装置。汎用サーバーでSRCモジュールを動かす場合よりもコスト対性能比で優れるため,導入がしやすくなるという。処理性能の違いから「C 2000」と「C 4000」の2モデルがある。

 併せてジュニパーは,同社の通信事業者向けルーター「M」および「T」シリーズ向けのアクセラレータ・カード「MS-PIC」(multiservice physical interface card)を発表した。M/Tシリーズで稼働させているVPN(仮想閉域網)やNAT(network address translation)などの処理をプロセッサで高速化する。