ターボリナックスは2007年3月17日,オープンソース・ソフトウエアなどのコミュニティが集まるイベント「オープンソースカンファレンス2007 Tokyo/Spring」(日本電子専門学校,東京都新宿区)のテクニカル・セッションにおいて,Linuxを起動できるUSB機器「wizpy」用の開発キットを提供することを明らかにした。wizpyは,パソコンのUSB端子に接続すると,TurbolinuxベースのLinuxを起動できる。単体では携帯音楽プレーヤとして使える。今回提供する開発キットは,wizpyから起動できるLinuxシステムにアプリケーションを追加するためのもの。

 開発キットは,同社のLinuxディストリビューション「Turoblinux FUJI」をインストールしたパソコンで動作する。利用するためには,Turoblinux FUJI標準の開発環境に加え,同社のアップデート・サービス「Turbo+」からライブラリやヘッダー・ファイルをあらかじめ導入しておく必要がある。

 開発キットは,読み出し専用のファイル・システムを利用するための「squashfs-tools」と,アプリケーションをモジュールとして追加・削除するための「appmod-utils」の2つ。いずれも3月30日から,wizpyのユーザー向けWebサイト「wizpy Club」(http://www.wizpy.jp/)にて無償で公開する予定。