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Beryl Projectは2007年3月14日,デスクトップ環境の「Beryl 0.2.0」を公開した(写真1)。Berylは,グラフィックス・カードのアクセラレーション機能を直接利用する「XGL」や「AIGLX」に対応したデスクトップ環境である。ウインドウの描画を高速化できる,ウインドウを動かした際に特殊効果を得られる,などの機能を持つ。デスクトップを回転させるなど,3次元効果も用意されている。
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写真1●3次元デスクトップを提供するソフトウエア「Beryl 0.2.0」 [画像のクリックで拡大表示] |
今回公開されたBeryl 0.2.0は,前バージョンの0.1.5に比べ,設定ツールの改良,タスク・バー上にウインドウのサムネイルを表示する効果の追加,デスクトップを表示させる場合にウインドウをフェードアウトする効果の追加,3次元効果の追加,メモリーの利用効率の改良,などが行われた。
Berylの設定画面
Berylにはたくさんの効果が用意されており,それぞれについてカスタマイズが可能だ。設定の変更には「Beryl Settings Manager」を利用する(写真2)。設定は有効にしたい効果にチェックを入れたり,数値を入力するなどすればよい。各効果のキーおよびマウス操作については,「General Options」にある「Shortcuts」で確認したり,変更したりすることが可能だ。また,設定ツールは日本語化が進んでいる。
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写真2●Berylの各設定を行う「Beryl Settings Manager」の画面 [画像のクリックで拡大表示] |
ウインドウ枠のデザインの設定については「Emerald Themer」を利用する(写真3)。一覧から利用したいウインドウ枠のデザインを選択するだけで,デザインが変更される。また,Beryl ProjectのWebページで公開されている「Themes」から新たなデザインを入手して利用することも可能だ。
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写真3●ウインドウ枠のデザインを変更する「Emerald Themer」画面 [画像のクリックで拡大表示] |