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 オープンソース・ソフトウエア推進団体The Linux Foundation Japan(旧OSDLジャパン)は3月20日,「OSSミドルウェア/ツール調査」を公開した。155種類のオープンソース・ソフトウエアについて,その概要,分類,活用状況などを調査した。

 調査を行ったのは,The Linux Foundation Japanのワーキング・グループである「SI Forum」。SI Forumはシステム・インテグレータ企業が集まり,オープンソース・ソフトウエアをシステム構築に活用するための活動を行っている。「オープンソース・ソフトウエアを使いこなすには,Linux以外も含めたいろいろなプラットフォームの経験の蓄積が不可欠」(SI ForumのNECソフト ITシステム事業部長 鈴木敦夫氏)であることから調査を実施した。

 今回の調査では,活用状況を4段階で評価した。「◎」はほとんどのベンダー・SIerが既に採用している,「◯」は複数のベンダー・SIerが既に採用している,「☆」実績は少ないが、複数のベンダー・SIerが評価を完了し採用が始まる見込み,「♪」は複数のベンダー・SIerが注目し今後評価が進む見込み, を示す。

 活用状況は,SI ForumのメンバーであるNECソフト,シーイーシー,富士通,サイオステクノロジー,日本ヒューレット・パッカード,日立システムアンドサービス,三菱電機においての実績および状況であり,すべてのSIerを網羅したものではない。ただし,上記のような大手企業での実績を示すデータとして利用できる。

 またソフトウエアのリストについても「Forumメンバーが把握している範囲のもので,網羅性はない。意見や,さらなるオープンソース・ソフトウエアの情報を寄せてほしい」(SI Forum)としている。