米Novellは米国時間3月19日,Linuxディストリビューションのアップデートや企業向けシンクライアント製品,Linux管理ソリューションなどを発表した。

 Linux関連では,企業サーバー向けOS「SUSE Linux Enterprise 10(SLES 10)」を強化する「Service Pack 1」のベータ版を発表。Service Pack 1は,SLES 10の仮想化,セキュリティ,相互運用性,システム管理などの機能を強化する。一方,企業向けデスクトップ製品としては,Linux OS「SUSE Linux Enterprise Desktop」とイメージ作成用ツールキットで構成するシンクライアント製品「SUSE Linux Enterprise Thin Client」を投入する。
 
 そのほかにも,NetWareサービスを仮想化して,SUSE Linux Enterprise上で実行できるようにする企業向けサーバー「Open Enterprise Server 2」のベータ版を公開した。

 セキュリティおよびシステム管理関連では,認証,シングル・サインオン,イベント管理機能を強化した「Identity Manager 3.5」,セキュリティ環境のリアルタイム監視機能を自動化した「Sentinel 6.0」を発表。企業向けLinuxの管理機能を強化した「Novell ZENworks 7.2 Linux Management」は,SLES 10とRed Hat Enterprise Linuxの両方をサポートし,ポリシー・ベースのライフサイクル管理機能を提供する。

 さらにNovellは,100以上の教育機関がインターネットを通じて講義資料を無料公開するプロジェクトを促進するコンソーシアム「OpenCourseWare Consortium」への参加と,Novell認定Linux Desktop Administratorプログラムの開始も発表した。

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