米Fox Interactive Mediaが運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace.com」は米国時間3月19日,政治家,非営利団体,市民組織とMySpaceユーザーを結びつける政治関連コミュニティ「Impact Channel」を開設したと発表した。

 Impact Channelでは,2008年の米大統領選に向けた有権者登録用ツール,立候補者プロファイルへのリンク,関連雑誌の記事や関連イベント,求人情報などを用意する。立ち上げ当初は,Hillary Clinton氏をはじめとする10人の立候補者(民主党5人,共和党5人)が各自のプロファイルを公開。これらには今後,Myspace.comで初の試みとなる政治献金機能などが追加される予定である。

 「見つけやすい情報を提供し,その情報と関わりを持てるようにすることで,ユーザーの政治参加を促す」とMySpace.comのCEOであるChris DeWolfe氏は期待する。

 米メディアの『InfoWorld』の報道によると,米ComScore Networksのシニア・アナリストであるAndrew Lipsman氏は,次のように指摘している。「米国インターネット・ユーザーの37%がMySpace.comを利用しているため,Impact Channelは政治に大きな影響を与える可能性がある。さらに,このサイトを頻繁に利用するユーザーは,他の政治関連サイトをほとんど閲覧しない年齢層(18~24歳)なので,確実に新たなトラフィックを呼び込むだろう」。

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