米Microsoftは米国時間3月19日,中小企業向けIP電話システム・ソフトウエア「Response Point(開発コード名)」を発表した。VoIP(voice over IP)と従来の固定電話回線の両方をサポートし,音声操作にも対応するという。

 Response Pointは,中小企業ユーザーが自分でシステムの変更を管理できるように設計されている。ユーザーは,PCベースの管理コンソールを使って,新しい従業員用に電話を追加したり,配布リストを作成するといったタスクを数分間で完了できるという。また,音声操作に対応するため,電話機のボタンを押して話したい相手を音声で指定すれば,自動的に企業ディレクトリやOutlookのコンタクト・リストに登録された番号にダイヤルできるという。

 Response Pointは現在ベータ段階にあり,2007年4月上旬のベータ2の公開を経て,年内に正式版を公開する予定。同製品に対応するハードウエアとして,米D-Linkが「DVX-2000」,米Quantaが「Syspine」,米Unidenが「Evolo」を提供する。

 Microsoftは,Response Point以外にもソフトウエア・ベースのVoIP技術を「Office Communications Server 2007」と「Office Communicator 2007」を通じて提供する。両製品のベータ版は,2007年3月後半に公開する予定。

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