米Sun Microsystemsとオープンソース開発プロジェクト「Glassfish」は米国時間3月19日,Java Platform Enterprise Edition(Java EE)をベースとするオープンソースのアプリケーション・サーバー「GlassFish v2」のベータ版と,開発ツールキット「Sun Web Developer Pack」を公開した。企業がAjaxやRESTといった次世代Web技術を使ってSOAやWeb 2.0アプリケーションを開発・導入するのを支援する。

 GlassFish v2のベータ版は,SOAやWeb 2.0アプリケーションの導入をサポートするために,Sunのアプリケーション・サーバー「Java System Application Server Enterprise Edition」が搭載するクラスタリング,管理,ロード・バランシングといった企業向けの機能をすべて追加した。具体的には,JavaとWindows環境において相互接続性のあるWebサービスを実現させる技術「Web Services Interoperability Technology(WSIT)」,ネイティブでSOAをサポートする「Java Business Integration(JBI)」,Java向け統合開発環境(IDE)「NetBeans IDE」などが含まれる。GlassFish V2は,Sun Developer NetworkのWebサイトからダウンロードできる。

 開発ツールキット・パックは,Javaプラットフォーム向けアプリケーションの開発を支援するもの。インターネット・ベースのアプリケーションやRESTを使ったWebサービスを作成する際に,複数のオープンソース技術に容易にアクセス可能になるという。パックは,Sun Java Application Platform SDK Suiteのアップデート3のプレビュー版にバンドルして提供される。

 Sunは同日,JavaプラットフォームにおけるRESTful Webサービスをサポートする「JSR(Java Specification Request)311」を発表した。JSR 311は,Javaプラットフォーム上でRESTを活用するアプリケーションを簡単に実現するためのAPIを提供する。JSRの作成には,米BEA Systems,米Google,米JBossといったベンダーが参加している。

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