NTTネオメイトは,モバイル端末から会社や自宅のパソコンを遠隔操作できるサービス「ひかりモバイル myPC」を3月27日から提供する。

 ひかりモバイル myPCのユーザーは,携帯電話やPDA,ノート・パソコンから,社内や自宅にあるパソコンにリモート・アクセスしてパソコン上の業務アプリケーションやメールを利用したり音楽や動画を視聴したりできる。リモート・アクセスする携帯端末にはアクセス先のパソコンのデータを保存せずに画面だけを携帯端末側に表示するシン・クライアント環境を提供。これによって,携帯端末紛失時の情報漏えいのリスク低減を図れる。

 同サービスでは,まず携帯端末側とアクセス先のパソコンの両方に専用ソフトをインストールする。携帯端末からパソコンにアクセスする際に,128ビットの暗証鍵とID/パスワードを送り,それを照合して認証する仕組みである。携帯電話の場合はこれに端末固有の番号が加わり,ノート・パソコンやPDAの場合はインストールされた専用ソフトが発行するワンタイム・パスワードを使う。

 アクセス先のパソコンのIPアドレスは,ネオメイトが用意するダイナミックDNS(DDNS)サーバーから取得する。DDNSは,パソコンのIPアドレスが変わっても,ホスト名にひも付けてIPアドレスを管理してくれる。

 利用可能な端末は,携帯電話はNTTドコモのFOMA,PDAはWindows Mobile 5.0搭載機。パソコンはWindows XP/2000を搭載し,CPUがPentium III 800MHz相当以上でハード・ディスク容量が20Gバイト以上,メモリーが256Mバイト以上となっている。料金は1ライセンス当たり7350円。

 サービス開始に合わせて,3月19日から26日までモニター500人をNTTネオメイトのWebサイトで募集する。モニター期間は3月27日から6月30日まで。モニターとなるためには,(1)ブロードバンド回線を利用,(2)インターネット接続が可能,(3)NTTドコモのFOMAをパケット定額料金プランで利用,(4)モニター期間中に実施する2回のアンケートに協力する--という四つの条件を満たす必要がある。